市場町デンタルクリニックのお知らせ

私は、ここ半年余り、高濃度ビタミン点滴に関わり、勉強を重ねるうちに糖質制限に深く傾倒し、その結果ケトン体食に強い興味を引かれてまいりました。その過程で、現代栄養学の基礎となっている、エネルギー源を60%を炭水化物(糖質)に頼る栄養摂取のあり方に疑問を感じ、歴史書やケトン体食の書物やネット検索に励み、自分自身で「糖質制限」を実行し、深く掘り下げることになりました。

その中で、一番気になった言葉として、江部康二先生の著書「心を変えれば健康になる!」の中からの引用ですが、「現代の食生活は、糖質をあまりにもたくさん食べすぎてます。700万年もの人類の長い歴史の中で、これほどに大量の糖質を毎日食べる生活をしているのは、ここ200年だけです。」と記述ありますように、糖質制限を推奨する第一人者の医師が現代の生活習慣病の原因に大量の糖質摂取に警鈴を鳴らしていることです。

その歴史的背景から、様々な生活習慣病の現代病が生まれてきました。癌、糖尿病、高血圧、メタボリックシンドローム、歯周病、認知症、喘息、花粉症、アトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギー疾患等、様々な現代病の原因に炭水化物(糖質)の過剰摂取が原因の一因であることが、分かってきたのです。

炭水化物(糖質)制限により、エネルギー源がブドウ糖主体のエンジンを回す回路から、エネルギー源を脂質、タンパク質に変えることにより、肝臓でケトン体と言う物質がブドウ糖に成り代わり産生され、ケトン体システムと呼ばれる回路を目覚めさせるのです。すると、主に体内に溜まっている脂肪をケトン体に変えて、糖質回路で回るエンジンより遥かに効率よく燃焼し続けるケトン体エンジンが回り始めるのです。その結果として体脂肪を燃焼させるのでダイエット効果となり、体重が減少するのです。

一番のポイントは、糖質を多量に摂取すると、血糖値が急上昇し、それを押さえるために、インスリンが多量に出てきます。すると、インスリンというホルモンは、ケトン体エンジンを止めてしまうのです。つまり、効率の良い高燃費の脂質を燃焼するエンジンが回りませんから、糖質は筋肉・脂肪に蓄えられ肥満に繋がり、あふれた糖質が糖尿病を引き起こすのです。

私は、今まで、歯科治療の最先端を追い求めて追求してまいりました。そのことを深く追及することに決して間違いはありませんが、まさに「木を見て森を見ず」の心境となりました。糖尿病の方の歯周病治療をするのに、口腔内からのアプローチしか頭にはなく。末梢血管の集合体である歯槽突起の上に乗る繊細な血管・神経の集合体である歯肉を扱うのに、全身的なアプローチは一切教育されてきませんでした。言葉では、内科医と提携して糖尿病をコントロールする。と習っては来ていても、丸投げ状態で、全くの手つかず状態で、局所だけを見て、良し悪しを判断しておりました。

この衝撃的な思考の変換となったのが、糖質過多によりメタボ状態で、昨年の夏にテニスの練習中に、腰捻挫してから、右足の太ももまで痺れて、身体が思うように動かなくなくなったことが大きなきっかけでした。体重オーバーで、高血圧と血糖値も糖尿病境界線を若干超えるところをさまよい続けておりました。医者から、高血圧の薬を処方されておりました。そんなおり、友人から、糖質制限とビタミンC点滴の話を聞き、西洋かぶれの私は、点滴の方に最初興味を強く持ちました。その時に出会ったのが、古川健司先生の「ケトン食が癌を消す」でした。そこには、癌とビタミンCとの関係や様々な学生時代をほうふつされる生化学の情報が盛りだくさんな内容にどっぷりと漬かりました。

そこから私の心のアクセルは、完全にベタ踏み状態となりました。アクセル全開モードです。完全なスーパーケトン食まではいきませんが、3食から炭水化物の主食が消えました。その効果は絶大で、去年の夏場から比べて、体重が約7Kg減少し、故障していた腰と右足の痺れ感が殆どなくなりました。すると、職業病である、首の重さダルさが解消されてきており、万年肩こりも薄らぎ、肩甲骨がよく動くようになってきました。それと、昼寝をしなくなりました。今は、昼寝の時間が私の身体のストレッチの時間となっております。

この様な私の変化は、従来からの栄養学の基本を塗り替えることに繋がりました。栄養学を見直す=体に必要な栄養素の摂取の考え方が、180度変わりました。人間の持つ2つのエネルギーエンジンを糖質主体のグルコースシステムから、脂質主体のケトン体システムに切り替えることにより、本来持っているすべての機能を活性化する!

具体的には、炭水化物を16%タンパク質を32%脂質を52%と言う、江部先生の糖質制限食を基本としたエネルギー摂取に努め、そこに、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、繊維質をバランスよく摂取することが、人間の体にとって、優しい食事体型である事を深く、しっかりと頭に刻み込むことになりました。

糖質制限の江部康二医師、炭水化物で早死にするな     https://www.youtube.com/watch?v=KpTMKvRCkUI

水野雅登先生 ビタミンケトン療法              https://www.youtube.com/watch?v=BRCmpSMrvto

著名な糖質制限の第一人者のチューチューブ動画です。ご参考になれば幸いです。

下記の写真は、現在の私の左から空腹時血糖値。真ん中が空腹時ケトン体値。右が昼食後1時間経過後のケトン体値です。空腹時ケトン体値が900μmol。昼食1時間後が2900μmolであり、ケトン体優位であることを示しております。

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