コンセプト・診療の流れ｜船橋でインプラント・歯周病・審美歯科なら市場町デンタルクリニック

市場町デンタルクリニックのコンセプト

船橋市市場の歯医者、市場町デンタルクリニックが大切にしている、3つの診療コンセプトをご紹介します。

「美しい口もと」と「健やかな人生」の調和をテーマに、機能性・審美性の両方を追求した包括的な診療をご提案します。
当院で掲げる｢美しい口もと」とは、口をにこっとしたときに
見える歯だけでなく、口もと全体の機能と美しさを治すことを
目的としております。
患者様のご要望にしっかりと耳を傾け、一人ひとりの患者様に対して、　最適な治療方法をご提案します。患者様一人一人お悩みや治療方法は異なります。当院では皆様のお口の様子の観察やカウンセリングをしっかり行った上で治療を行います。
常に患者様の立場に立ち、安心できる、心のこもった治療をご提供します。
一般的に歯医者は怖いというイメージがありがちですが、当院では患者様が納得いくまで説明し、心から安心して治療を任せていただけるよう心掛けております。

“美しい口元”と“健やかな人生”の調和を求めて

歯牙の接触関係の不調和によりもたらされること

咬頭嵌合が顎関節の生理的機能と調和していないときは、
ほとんどの場合、歯の過度の摩耗や過度の動揺、適応性の移動がみられます。
中心位における正しい関節位置で歯が干渉する場合、
早期接触歯の歯根周囲の圧カセンサーが食塊と誤って認識し、
必要がないのにすべての挙上筋を収縮させ、歯に対して過度の力を加えてしまう結果、
歯列上で摩耗や破折が加速されます。

解剖的調和

あるシステムがスムーズに動くためには、
個々が正しい位置で正常に動かなければ機能しません。
それと同様に、咀嚼も、ある部分が不正配列になったら、
その咀嚼を司るシステム全体を診査し調和を取らなければいけません。

解剖的調和は静的な調和です。
解剖的調和は機能を開始する出発点です。
咀嚼システムすべての部分が、平衡のとれた静的関係にあるかどうかで、
神経筋システムが緊張のない平穏な状態になるかどうかが決定されます。筋肉は、
すべての機能をコントロールしており、その機能がはじまると同時に活動し始め、
その機能が終わると戻っていくという静的な安静状態を必要とします。

咀嚼システムのどの部分であれ、
その静的な調和を妨げる因子があると、
正常な筋機能を継続的に不安定な状態にしてしまいます。
筋肉は最適な収縮時の長さと最適な安静時の長さをもち、正しい解剖的調和は、
筋肉がなんの干渉も受けずに正常な限界まで機能できるかどうかによって決まります。

咬合関係の分析や治療をするうえで、
最も一般的な失敗は、咬合に対する理解が、
咬合接触だけに限られていると多くの間違いをおかしやすいのです。
歯は咀嚼システム全体の一部にすぎず、咀嚼器官のどの部分も、
それが筋肉と協調していないときには、咬合の調和はありえません。これには、
口唇・舌・頬の筋組織が含まれます。

形態的な調和は、
機能的な調和を得るための前提条件であり、
どのように2つが相互に関連するかという知識をもつことが必要です。
各歯の位置と形態のすべての側面は、その機能上の必要条件との調和を基礎として決定されます。
例えば、上顎前歯は、
嚥下のために口唇が閉じるように、
口唇閉鎖路と関連をもっていなくてはなりませんし、
上顎前歯の切端は、正しい発音のために下唇の形態と関連をもっていなくてはなりません。
また、上顎前歯の舌面形態は、
嚥下時の舌の状態と関連をもっていなくてはならないのです。

ほかの多くの機能的な関係は
現時点で理解すべき最も重要なことは、
咀嚼システムのすべての部分の位置、形態、
配列にはそれ相応の意味があり、
どの解剖的な各構成要素に不調和があっても、
咀嚼システム全体としては調和がとれている必要があることです。

適応性の変化は、
不安定によりもたらされた変化した組織や部分の
抵抗力または反応によって決まります。歯科医師は基準を知り、
組織や部分が変化した不安定な状態に対して上手く適応しているかどうか、
判断し対応できなくてはならないのです。

もし、我々が咀嚼システムすべての部分の解剖的調和を、
思い通りに実現できるのであれば、緊張のない平穏な神経筋システムによる快適性が得られると同時に、
最高の審美も保証されることになります。
最良の審美は自然な外観です。すべての部分を全体の調和がとれるように正しく形づくり、
位置づけると自然な感じにみせることができ、その方法こそが美しいほほ笑みと魅力的な顔を作る原則なのです。

参考文献：『ファンクショナル・オクルージョン』Peter E.Dawson　著／小出馨　監訳（医歯薬出版：2010/06）